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惜しみない努力に              もっと光を


by venuscolor
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韓国旅行記VOL.3

彼女と別れた後、再びデッキ上を散策。すると、韓国人のアジョシたちが
景色を眺めながらなにやら盛り上がっている。どうやら、どこがどこなのかを
言い合っているらしい。
韓国の人たちは、話す時いちいち熱い。まぁ、本人たちはそれほど熱く語っている
つもりはないんだろうが、日本人の目から見ると、なにをそんなに熱く語っているんだ、と
引くくらいだ。声も大きい。
私は、まだ電波の届く携帯で友達にメールをしながら彼らのトークを聞き流していた。
すると、私の横で夫がそのアジョシたちに捕まっているではないか。大変だ。
ヤツは韓国語などこれっぽっちも分からない。せいぜい「アンニョンハセヨ」と
「チョンマル?」くらいだ。
案の定、私に助けを求めてきた。しかし、いくら私だって彼らの話が理解できる
はずがない。なにせ私は「基礎1」。彼らの話が分かるわけがない。
仕方がないのでてきとーに聞いていることにした。彼らは「ホンジュ?キュウシュウ?」
などと聞いてきた。ははぁん、どこが本州で、どこが九州なのか、ということらしい。
でも、「ホンジュ」はハングルっぽいけど「キュウシュウ」は何で日本語なんだ?
なんか、混ざってるけど… まぁ、いっか。
そのアジョシたちの後ろのほうでは、韓国のアジュンマたちが甲板に座り込んで
盛り上がっている。楽しそうだなぁ~。

さて、私たちはデッキをあとにして船内へと戻った。う~ん、ヒマ。ヒマになっちゃった。
ってことで案の定… レストランへ。また飲み始めてしまった。
私たち、どこまでこーなんでしょう…
ビールとつまみで時間をつぶす。飲みながら、船が大きく揺れているのを感じることが
できた。立っているとほとんど感じないが、やはり座るとよく分かる。
旅行前、いろいろな人から「かなり揺れるらしいよ~」と言われていたがそのとおりだ。
彼らの忠告もあって、私は事前に酔い止め薬を飲んでいたので幸い船酔いというほど
気分も悪くなっていない。しかしこの揺れ、なんだかどこかで経験した揺れに似ている…
そうだ、メニエルだ。この、大きく眼の回るような揺れ方は、メニエルとそっくり。
逆にそういう意味でも私はこの“揺れ”に慣れているのかもしれない。
「揺れるねぇ…」そう言いながら、私たちはビールで喉を潤していった。
食事… いや、飲みも終わってホールへ。テレビではサッカー 日本×インドが
中継されていた。「お、サッカー」。
しばしサッカー観戦。すると… 夫が「ビール、飲もっかなー」。おい… まだ飲むのかよっ;
しかもこいつ、500mlを買ってきやがった。まったく、どーなんってるんでしょー…
そもそもこの人、お酒ちっとも強くないのよ。どちらかというと弱い方なのに、
どーしちゃったのかしら。
といいながらも、彼の買ってきたビールを私もちょびちょびと飲みながら
サッカーを観ていた。
前半戦が終わってCM。そしてCMが終わると…
競技場が真っ暗。「は?何これ?」。意味が分からなかった。
どうやら停電のようだ。競技場が停電って… ありえないし。
日本の実況の人も焦っている。そりゃ、そうだよなぁ、いきなり停電だなんて、
中継に影響するものねぇ。
停電は一向に復活する気配がない。まぁ、お国柄っちゃぁ、お国柄なのかしらん…
日本じゃ、あんまりこーゆーことはありえないものね。
テレビの画面が暗いせい… ではないと思うが、気がついたら私はその場で寝ていた。
めずらしいことだ。自慢じゃないが、私はお酒の場やその他、家でも、リビングで
そのまま寝たり、はたまた風呂場で寝るなんてことはありえないことだ。
一応、それだけは自慢できる。(って、自慢することでもなんでもないっつーの)
「あ、あたし寝てた…?」そう言いながらもはや思考能力はゼロ。そのまま布団へ
向かっていった。
布団に入る。さっきよりも一段と船が揺れる。「おぉ~、ゆ、揺れるぅ~」。かなりの揺れ。
カーテンが移動するくらい。それでも、「メニエルよりはマシ」なんてワケの分からない
ことを思いながら、私は夢の中へと意識が消えていった…
by venuscolor | 2004-09-20 00:53 | Travel