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by venuscolor
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脱北者200人が韓国へ

私の「Korea」ページは芸能ネタばかりではありません。
韓国に関する全てのことに興味があるワタクシとしては、いろいろな情報を
発信していきたいと思っております。
先日の「韓国 首都移転問題」 「韓国少子化事情」に続いて今日はこちら。

アジア地域に滞在していた、北朝鮮からの脱北者200人余りが韓国入りした。
これほどまでに大規模な脱北者が韓国に入国したのは初めてだ。
さらに、早ければ明日にも200余人が続いて韓国入りする。
韓国側は、北朝鮮の動きを意識してか、このことについて詳しいことは報道していない。

北朝鮮からの亡命者は、主に中国国境を経てアジア各地域に広がっていくようだ。
この現状には、中国も黙ってはいない。国境周辺の警備を強化してきたが、
それを受けた脱北者たちは、モンゴル経由で亡命を始めているとの情報もある。

韓国側は「韓国入りを希望する脱北者は原則として受け入れる」としている。
が、脱北者支援をする一方で、受入体勢が追い付かないのも事実のよう。
ソウル郊外にある支援施設は、収容人数がせいぜい400人ほど。
支援金も脱北者の増加に伴って負担が増えている。
韓国の経済状態も、決して安泰ではない。

それにしても、この脱北者の数、かなり驚いた。
まぁ、数にも驚いたが、それよりももっと驚いたのは、「脱北者」をこんなにも
大っぴらに報道したということ。
私的には、こういうことはあくまで水面下で行われていることだと思っていたから…
もちろん、今回のこの出来事も、韓国側は極力水面下で動いているようだが。

年々増えつづける、北朝鮮からの脱北者。
北朝鮮の経済状態の悪さ、食料不足、さらには政権問題など、さまざまな問題を
なおも抱えているようだ。
そしてなによりも私が思うのは、こういった脱北者を生んだのはやはり、他でもない
「朝鮮戦争」なのではないか、と。
同じ民族でありながら互いを傷つけあったあの日から今日に至るまで、
北と南は今もなお、重なり合うことのない「割れたリンゴ」状態。
たしかにここ最近、お互いが歩み寄るさまざまな出来事が起こっている。
たとえば、軍事境界線にかかげられていたスピーカーが撤去されたり、
南北首脳会談、オリンピックでの同時行進など…
しかし、根本的なところはどうなのだろう。
実際、あの戦争はまだ「終わって」いない。
今回の脱北者のことをあまり発表しないのも、北朝鮮の反発を避けての韓国側の行動。

やっぱり、割れたリンゴがひとつになるには、まだまだ相当の月日を要するのかな…
「ブラザーフッド」を観て感じた、北と南の悲しくも壮絶な歴史の事実。
それは当人たちが一番よくわかっていること。
しかし、あの出来事を越えるほどの強くてたくましい力を、
今の両国は持ち備えているだろうか。
by venuscolor | 2004-07-28 01:36 | Korea