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韓国 首都移転問題

韓国 首都移転問題_a0026847_15640.jpg
先日、韓国の行政首都移転候補地として、忠清南道(チュンチョンナムド)の
公州(コンジュ)と燕起(ヨンギ)地区が事実上確定した。
しかしこの首都移転問題、なかなか困難を要しているよう。

過日行われた世論調査によると、首都移転に賛成したのは41.8%で、
反対は52.7%だった。
国民側は、首都移転の可否を、国民投票で決定するべきだと主張している。
実際、世論調査では60~70%の国民が「国民投票は必要」と回答しており、
必要なしと答えているのは20~30%。
しかし政府側は半ばこれを無視する体制で、急速に移転計画を進めている。
実際、候補地をめぐっても、1ヶ月のうちに3回も急転するなど、とにかく「急いでいる」と
いった念を受ける。

盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の任期は2006年。どうやらそれまでに話をつけ、
大統領としての一大任務を果たしたいということなのだろうか。
当初、大統領は国民投票を約束していたそうだが、その後「国民投票の公約は
終結した」とし、国民投票は行わない構え。
理由としては、大統領が就任した際に、すでに首都移転を公約に掲げて当選した
うえに、昨年12月 国民の代表機関である国会で新行政首都特別法が可決された
から、という主張。その時点で首都移転は国民が納得しているはず、ということだ。
しかし、これだけ国民の反対意見が出ている中、果たしてその主張が今でも
通用するのか・・・
こうした国民の反対意見を、盧武鉉大統領は「大統領に対する不信任運動、
退陣運動と感じている」と発言。それを受けた国民がまたさらに不信感を抱いている
(70.9%)といった、まさにイタチごっこ状態だ。
補足として、この首都移転の大義名分ともなっている人口分散効果に関しては
わずか0.6%とのこと。
これにも政府は“フタ”をしてしまっているような・・・気がしないでもない。

私は盧武鉉大統領を支持するとか、支持しないとか、そういうことはあまり考えたことは
ない。
大統領の胸の内、というか、心情もよく分かる。(ほんとかよ;)
どっちがいいとか悪いとかもよく分からないし。
ただこうなった今、これ以上国民の声を無視し続けるのはどうかな、と。
国民の声を正面から受け止めた上で、大統領としての考えをしっかりと述べて欲しいと
思う。
このままもし本当に首都移転が実現されたとしても、国民が真から納得して
くれなければ、その意味も半減してしまうと思うから。
しかし、就任時の公約を国民が納得しているというのも事実。国民側もそこのところは
認めるべきかな、という気もする。
実際、41.8%の国民は賛成しているのだから。

実際、首都を移転させるというのはとてつもなく重大なこと。政府だけが動けばいい、と
いうものでもなく、在外大使館などもそれに関わってくる。
つまり、本国だけの問題ではないのだ。
それだからこそ余計に慎重に進めていくべきことだと思う。

長々と生意気なこと言ってすみません;さらりと流してください。
でも結局は、すべての国民が100%納得する回答はない。
だから余計難しいんだよね。
ところで日本の首都移転問題って、その後どーなってるんでしょーか・・・
by venuscolor | 2004-07-10 01:56 | Korea